ジュエリー制作で培ったノウハウで、関節の曲げられるフィンガーリングのような義指の開発に取り組みます]
従来からあった義肢は、身体との固定に革を使ったり、支柱となるような強度を要する部分に鉄製の重い材質が使われ、使用するのに過重がかかっていたようです。近年の義肢には、強化プラスチック、シリコンゴム、スポンジ材やチタン合金・電子制御式部品が登場し、軽量かつ快適な義肢の製作が可能となり、より質の高い義指が作られるようになっています。
チタンですべて制作する場合、関節リングと同様、金属でありながら、どう関節の複雑な動きにそった自由な曲がり方をするかがポイントになります。
関節のある身体部分に接触する箇所と曲がる部分の長さを精密に測り、曲がった指が金属にあたってしまわないよう、パーツのかたちをくり抜くようなデザインにし、ジョイントもチェーンの曲がる自由度を取り入れるなどして、メタルでできていながら、あたかもゴムでできているようなしなやかな関節リング(義肢)となっています。
義指を通じてデザイナーとして出来る事
デザイナーとして何が出来るのか
人、ひとりひとりの個性は多様性を大事にするようなデザインが見直されていいのではないかと思っていて、今まであったからという理由で使い続けているというところを、見直したり、こんなものもありじゃないかって言えるようなその人らしさがを形にできたらと思います。
最も自分の傍に在ってほしいモノ。
自分が一番気持ちいい傍らに在りたいモノ。
特別ではなく、ちいさいてのひらサイズでも心を豊かにしてくれるようなモノのデザインを目指して作り続けたいと思っています。
具体的には、例えば自分には何色のチタンが似合うかとか、一番好きな身に着けるものとか、どんな形の指輪が好きだとか、そんなシンプルなところから身近に感動できるようなデザインができたらいいなと思います。