結婚指輪の職人が独自に開発手作りする金属の手指義手

きっかけは関節の動かせる装身具としての指輪作りでした。従来からあるシリコンで作られた肌色の指のエピテーゼではない新しい義指

ジュエリー制作で培ったノウハウで、関節の曲げられるフィンガーリングのような義指の開発に取り組みます]

従来のエピテーゼの分野になかった関節を曲げられるチタン製リング。デザイナーが指に合わせたチタンの義指を制作します。

[チタン製装具の手指義手:指を失ったひとのための義指としての動く指輪作り

脱着可能な義指と指輪の境界線 義肢

義指を作るきかっけをくれたのはインターネットが引き合わせてくれた出会いだったわけですが、このような発想の転換はむずかしかったけれど、これからは、ジャンルを越境していくのが大事な時代と感じます。

恐竜の絶滅は氷河期に入った地球に原因があると考えていた考古学者に、隕石が空から降ってきたことが原因だという仮説を唱えた天文学者とでは、研究の専門分野が違うかもしれませんが、地球の歴史を地球を見て研究してきたところに、それを根底からくつがえすような説が地球の外からどーんと降ってきたわけです。そして、その隕石を証拠付けるのが、地質学の専門家で、地球にはほぼ無いはずのイリジウムを特定の地層に、通常の何百倍の濃集層というのを見つけ立証する。地球の歴史は地球だけを見ていてはだめなんだという疑問をなげかけ、それを地球の地層でまた立証してみせる、そんな別ジャンルの専門家も越境した考えでユニバーサルなものの見方をしないといけない時代になってきたんだと思います。

人工心臓を研究するデザイナーが、医師とチームを組み研究をするようになる時代です。
骨折したときに体内に埋め込むボルトもまるでデザイナー不在の器具が医師によって身体に埋め込まれています。もっと機能的にスマートにと考えられる余地を見直す必要があります。
骨折をして、それが大変意味を持った出来事で、そのときに体内に埋め込まれていたチタンの器具を使って結婚指輪をオーダーメイドしたことがあります。
骨が完治し、体内から取り出され、大切にしてあったパーツを、ていねいに加工しなおし、結婚指輪のパーツとして蘇らせるという印象深い仕事でした。
そのプレートは大変硬く、手ではびくともするものではありません。こちらの手元に届いたときの骨折プレートには、ガリガリとぎざぎざのペンチで曲げたり、無理やり格闘した痕跡がはっきり残っていました。ドクターも苦労したことと思います。
人の骨はひとりひとり骨盤の形も違います。その骨にあわせて曲げたときのペンチの圧迫痕です。
身体の外に身に着けるジュエリーはもっと慎重に注意深くデリケートに扱われるのに対し、内部に埋め込まれて見えなくなるチタンのパーツはここまで無造作に雑に扱われるのかとそのギャップに愕然となります。

私たちの身のまわりのあたりまえに存在していたデザインを、ほんとうにこんなかたちでよかったんだろうかと、改めて検証していく作業がデザインにも必要な時代になっていくと思います。

titanium義指 チタン 義指

脱着可能な指の先端部分を付け替え式を開発しています。
関節部分のジョイントを取り外し可能な構造の義肢になります。

脱着できる指の先端部分が知恵の輪式に取り外せる義肢

指先をキャップのようにかぶせるだけの義肢として使うだけの時と、ジョイント式として使える時と、2通りで使い分けられる便利な構造の義肢。
時には簡易的にシンプルに利用し、指の付け根からジョイントされしっかり指に固定されている方が望ましい時と。用途によって使い分けられる義肢。
脱着可能なパーツ式義肢を2016年9月に開発しました。

もともと知恵の輪のように組んでは外すという2個のリングの合体式を作っていたのが2000年のことです。それから試行錯誤を繰り返し、義肢にも応用できる事に気がつきました。ネジなどを使ったり、かしめてリベットにするのでは金属疲労が起きてうまくいかないと考え、知恵の輪にヒントを得ました。組む二つのパーツには適度な遊び部分が設けられ、脱着をどんなに繰り返しても金属疲労でポキっと折れることはありません。

制作にはデザインのお打ち合わせの上個別に伺った目的に応じた形を考案、実践して使える物を制作しております。


シリコンの義肢よりもデメリットとしてむくんだり痩せたりといった脂肪の増減には追いつかないことが金属製義肢のデメリットとも言えます。

サイズに影響を及ぼします体調管理はユーザーの自己責任でもあり、健康管理のバロメーターともなります。
つけ心地は、指を曲げた状態と、伸ばした状態で筋肉のつき方によりおひとりお1人
異なります。詳しいオーダーのご相談は松本が承ります。
03-5766-5095
義肢の新しい構造開発に時間を費やしているところ→知恵の輪式の脱着可能な義肢の構造アイデア 着け外しできる方法の考案に取り組みました。