ジュエリー制作で培ったノウハウで、関節の曲げられるフィンガーリングのような義指の開発に取り組みます]
ジュエリー作りも結婚指輪作りも、義指と呼ばれるかもしれない関節リングでも、デザインを考案しながらいかに美しく、いかに着け心地良くスマートに作るかという制作への取り組み方に違いはありません。結婚指輪を作る場合でも、日常顔を洗ったり毎日使って安全なように、長く使っても頑丈なようにデザインする点でも、関節リング、あるいは義指も同様のコンセプトでデザインします。そして、使ってくれる人が喜んでくれるかどうかが最も大切だと思っています。結婚指輪の場合なら、ふたりの願いがこもっているかもしれませんし、ふとひとりになる時間があって、手元を見た時に、結婚指輪が薬指にあるとうれしくなるような大切な存在かもしれませんし、関節リングなら、いつもとちがう場面で、日常から離れる小道具として活躍するかもしれません。そして、関節リング義指なら、指に代わって、活躍できるかもしれませんし、いつもと違う気持ちになれるアイテムかもしれませんし、これら作品を作ることで、喜んで受け入れてもらえるならこんなうれしいことはありません。
指が静止したまっすぐの状態だけでなく、動作を伴った時の着け心地を考えて設計します。