結婚指輪の職人が独自に開発手作りする金属の手指義手

きっかけは関節の動かせる装身具としての指輪作りでした。従来からあるシリコンで作られた肌色の指のエピテーゼではない新しい義指

ジュエリー制作で培ったノウハウで、関節の曲げられるフィンガーリングのような義指の開発に取り組みます]

従来のエピテーゼの分野になかった関節を曲げられるチタン製リング。デザイナーが指に合わせたチタンの義指を制作します。

[チタン製装具の手指義手:指を失ったひとのための義指としての動く指輪作り

手指義肢の先端の取り外し 2WAYリング

手袋の着脱をするお仕事をされる方の義肢。尖端部分で指を保護したい場合は装着したい。けれども手袋をはめると指の先端がかえって支障をきたす場合、いわゆる義肢では1WAYですが、脱着式の2WAYなら環境に合わせて使い分けができます。
金属(チタニウム)で作る手指義肢はそういった工夫をジョイント部分で改良することができる点がメリットと言えます。 シリコンではそうした部品の組み立てではできません。
ただし、ユーザーの体重の変化、指のむくみには金属は対応できません。ユーザーによる体重管理までは義肢の作り手にはできません。型さえ取れば作れると勘違いされる方もいるのですが、指は肉が盛り上がったりへこんだりします。シリコンの義肢であれば、型をとって作れるのはシリコンの方に弾力があるからで、チタンの場合はゴムのように伸び縮みしないのびしろを金属のジョイントによって実現させる必要があるのです。

関節装具とエピテーゼ

アタッチメント式着脱可能な義指 指先のパーツを動かすことが可能で、曲げ延ばし出来、脱着可能な義指を考案しました。 かしめてリベット式に留めることばかり念頭にあったのですが、炊飯器のパーツを洗えるようになっていてとりはずしができるジョイントからヒントを得て、なにも、固定されている必要が無いことに今になって気づいたという感じです。 着脱可能ですと、指先が欲しいときといらないときとで、義指を使い分けることが可能になりました。 動かせて、はめたりはずしたり、2WAY,3WAYで自由に使い分けられる義肢の誕生です。